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オサムくん(ターザニアスタッフ 高橋尚吾)
昆虫(特にオサムシ)が好きで全国各地に採りに行ってます。
昆虫標本の作成も行っており、これまでに5000匹近くの標本を作ってきました。
その経験を生かし、リソルの森の夏の体験プログラム「カブトムシの標本作り」を担当しました。
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■ 昆虫たちはどんなところで冬眠をするの?
昆虫たちは朽ち木や土の中、木の皮の隙間など様々な場所で越冬(えっとう)をします。
越冬するときは卵や幼虫でするイメージが強いですが、成虫で行う昆虫も多くいます。
昆虫が越冬している土の崖や朽ち木
続いては前回の記事で紹介できなかった昆虫たちを紹介したいと思います。
~リソルの森内で越冬しているのが確認できた昆虫たち~
スギの木で冬眠場所を探していたナミテントウ
ナミテントウは木の皮のすき間などに集まって冬眠をします。
色々な模様のテントウムシがいるのでよく観察してみてみましょう。
スギの木で冬眠場所を探していたカメノコテントウ
ナミテントウよりもひとまわり大きく、日本最大級のテントウムシです。
成虫と幼虫はともにクルミハムシ(甲虫の仲間)の幼虫を食べます。
朽ち木の中で冬眠していたニジゴミムシダマシの仲間
光の当たり方によって虹色に見えるきれいな昆虫です。
ゴミムシダマシという名前が付いていますが、ゴミムシとは全く別の種類の甲虫です。
木の皮の裏で越冬していたオビオオキノコムシの仲間
コナラに生えているカワラタケやヒラタケなど、枯れた木に生えているキノコを食べます。
オビオオキノコムシの仲間は姿が似ているものが何種類かいて、判別が難しいです。
朽ち木の中で越冬していたヒゲジロハサミムシ
腹部の先にハサミを持っていてそれを使って威嚇(いかく)をしたり昆虫を捕まえて食べます。
触角の先の方が白くて脚(あし)の付け根が黒いのが特徴のハサミムシです。テントの幕に2匹で固まって冬眠していたムラサキツバメ
シジミチョウの仲間で翅(はね)の表側はきれいな紫色をしています。
冬になると葉の表などに集団になって越冬をします。
現在ターザニアで飼育しているカブトムシの幼虫は夏に向けてすくすくと育ってきています。
いかがだったでしょうか?次回もお楽しみに!